2022年7月6日
新たに3名の取締役と2名の監査役を迎え、成長加速に向けた経営体制を構築
株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)は、2022年6月30日開催の定時株主総会にて、新たに社外取締役として、アクチュアリ株式会社 代表取締役 中田 華寿子 氏、将来宇宙輸送システム株式会社 代表取締役 畑田 康二郎 氏、株式会社IHI 顧問 牧野 隆 氏の3名が同日付で就任したことをお知らせいたします。また新たに社外監査役として、モリソン・フォースター法律事務所 パートナー 小田 望未 氏、轟公認会計士事務所 所長 轟 芳英 氏の2名が同日付で就任したことをお知らせいたします。
ispaceは2022年末頃[i]に最初の月面着陸ミッションを計画し、現在ランダー(月着陸船)の最終試験を実施しています。並行して民間企業による月への高頻度かつ低コストの輸送サービス構築に向けて、ミッション2及びミッション3のランダー(月着陸船)及びローバー(月面探査車)の開発をより本格的に進めています。月への高頻度輸送サービス構築に向けては、宇宙活動における政府と民間の連携を推進させることが不可欠と考えており、本社拠点を置く日本のみならず、子会社を置くルクセンブルク、米国も含め、一層のグローバルチームの連携とコーポレート・ガバナンスの強化が求められています。
社外取締役に新たに選任された中田氏は、ライフネット生命保険株式会社での常務取締役の経験及び複数社の社外取締役としての経験を有し、企業経営に関する幅広い見識を有しております。昨年度はispace社外監査役を務められました。同じく畑田氏は、経済産業省でのエネルギー政策や産業政策、内閣府宇宙開発戦略推進事務局での民間宇宙ビジネス拡大への取り組み等豊富な経験及び幅広い見識を有しております。同じく牧野氏は、株式会社IHIエアロスペース代表取締役社長を務め、宇宙開発事業に長年取り組んでこられた豊富な経験・見識を有しております。
また、社外監査役に新たに選任された小田氏は、モリソン・フォースター法律事務所にてパートナーを務め、企業法務分野に関する豊富な経験及び知識を有しております。同じく轟氏は、有限責任あずさ監査法人でのパートナーを務め、財務・会計に関する豊富な経験及び知識を有しております。
これらの各位の経験及び見識を活かし、ispaceが推進する月面開発事業に対する有用な助言及び業務執行の監督について、ご尽力いただきたいと考えております。
なお昨年度に引き続き、インキュベイトファンド株式会社 ジェネラルパートナ― 赤浦 徹 氏、ルブリスト株式会社 代表取締役 川名 浩一 氏、jinjer株式会社 代表取締役 CFO桑内 孝志氏の3名が社外取締役として同日付で就任いたしました。またispace社内からは引き続き、Founder & CEO 袴田武史が代表取締役、CFO野﨑順平が取締役として、また井上優司を常勤監査役に同日付で就任いたしました。
新たに3名の社外取締役と2名の社外監査役を迎え、ispaceは引き続き強固なガバナンス・経営体制を構築し、ミッション1及び長期的なビジョン実現に向け邁進して参ります。引き続き、皆さまの温かいご支援を何卒宜しくお願いいたします。
左からispace取締役:赤浦氏、川名氏、畑田氏、牧野氏、ispace袴田、ispace野﨑、中田氏、桑内氏
右からispace監査役:ispace井上、轟氏、小田氏
■株式会社 ispace Founder & CEO 袴田 武史のコメント
「取締役の皆様の豊富かつ多様な経験を活かし、ispaceの成長とコーポレート・ガバナンスの強化を推進して参ります。この度新たに就任頂いた取締役及び監査役の皆様に加え、ispace設立当初から献身的に支えてくださった皆様に対して、心から感謝を申し上げます。」
■ispace取締役・監査役(2022年7月1日時点)
代表取締役 | 袴田 武史 | 株式会社ispace Founder & CEO |
取締役 | 野﨑 順平 | 株式会社ispace CFO |
社外取締役 | 赤浦 徹 | インキュベイトファンド 代表パートナー |
社外取締役 | 川名 浩一 | ルブリスト株式会社 代表取締役(元日揮株式会社(現日揮ホールディングス株式会社)代表取締役社長) |
社外取締役 | 桑内 孝志 | jinjer株式会社 代表取締役CFO(元SMBC日興証券株式会社 第一企業法人部長) |
社外取締役 | 中田 華寿子(新任) | アクチュアリ株式会社 代表取締役(元ライフネット生命保険株式会社 常務取締役) |
社外取締役 | 畑田 康二郎(新任) | 将来宇宙輸送システム株式会社 代表取締役社長(元経済産業省) |
社外取締役 | 牧野 隆(新任) | 株式会社IHI 顧問(元株式会社IHIエアロスペース 代表取締役社長) |
常勤監査役 | 井上 優司 | 株式会社ispace 監査役 |
社外監査役 | 小田 望未(新任) | モリソン・フォースター法律事務所 パートナー |
社外監査役 | 轟 芳英(新任) | 轟公認会計士事務所 所長(元有限責任あずさ監査法人 パートナー) |
■株式会社ispace (https://ispace-inc.com/)について
「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、190名以上のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営。2021年12月時点で総計約218億円超の資金を調達。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダーと、月探査用のローバーを開発。2022年[ii]に最初のミッション実施を予定しており、月の情報と地球―月輸送サービス構築に向けた技術検証を行う予定。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。ispaceは、NASAのCLPS(Commercial Lunar Payload Services)プログラムに選出されたドレイパー研究所のチームの一員でもある。2020年12月に、ispaceとispace EUROPE S.A.はNASAから月面で採取した月のレゴリスの販売に関する商取引プログラムの契約を獲得。ispace EUROPE S.A.はESAのPROSPECT(月面での水の抽出を目的としたプログラム)の科学チームの一員に選ばれている。
[i] 2022年7月時点の想定
[ii] 2022年7月時点の想定