News

2025年3月期Q1決算を発表

2024年8月9日

通期予想は変わらず、主にミッション3サービス売上により
昨年度対比で71%の増収を見込む

株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)(証券コード9348)は、8月9日(金)2025年3月期Q1決算発表を行いました。

詳細は当社IRサイトより、本日発表の2025年3月期Q1決算短信〔日本基準〕(連結)資料をご参照下さい。また同サイトにて、Q1決算説明資料・決算説明会録画・決算説明会書き起こしも順次開示いたします。

当社IRサイト: https://ir.ispace-inc.com/jpn/news/

 

  1. 経営成績
  • 売上高:635百万円
    2025年第1四半期の売上高は、前年同四半期比では減少しておりますが、これは前年同四半期ではミッション1完了に伴う一時的な売上増(575百万円)があった影響です。今四半期は主にミッション3からの売上が牽引する予定ですが、その寄与は順調に増してきている状況です。
  • 営業損益:△2,295百万円
    ミッション完了による売上一括計上が無くなったことに加え、各ミッションの開発進捗に伴い、販売管理費が前年同四半期比で増加したことにより、営業損失が前年同期比で拡大しました。
  • 当期純損益:△1,579百万円
    約858百万円の為替差益を計上したことにより、営業損失と比して損失縮小、前年同四半期比でも概ね近しい損失水準で着地しました。

  • 研究開発費:1,411百万円
    R&D (研究開発)の位置づけである日本のミッション2の開発費が前年同四半期比で増加したことに加え、商業ミッションの位置づけである、米国のミッション3関連費用が計上されたため増加しました。
  • 給与及び手当:475百万円
    主にミッション3の開発が本格化する米国拠点の従業員が前年同四半期比で増加したことに加え、物価高騰の影響を鑑み給与水準を調整したこと及び円安の影響により増加しました。


2025年3月期Q1決算説明資料より

  • サービス別売上推移予想
    主にミッション3によるペイロード売上が牽引することで、通期では昨年度対比で71%の増収を見込んでいます。

 

  • 株式会社ispace 取締役CFO 野﨑 順平コメント

「新年度を迎えての初めての決算発表となりましたが、通期予想で増収が見込めるなど、事業構築は順調に進んでいる状況をお伝えすることができました。ミッション2の打ち上げを今年の冬に控え、今後、開発進捗についても事業進捗と同様可能な限り公表しながら、宇宙事業へのさらなる興味関心の創出とシスルナ経済圏の構築に取り組んでまいります。」

 

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在約300名のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営した。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。2022年12月11日には SpaceXのFalcon 9を使用し、同社初となるミッション1のランダーの打ち上げを完了。続く2024年冬[i]にミッション2の打ち上げを、2026年[ii]にミッション3、2027年に[iii]ミッション6の打ち上げを行う予定。

ミッション1の目的は、ランダーの設計および技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証および強化であり、ミッション1マイルストーンの10段階の内Success8まで成功を収めることができ、Success9中においても、着陸シーケンス中のデータも含め月面着陸ミッションを実現する上での貴重なデータやノウハウなどを獲得することに成功。ミッション1で得られたデータやノウハウは、後続するミッション2へフィードバックされる予定。更にミッション3では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によってNASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画。

[i]   2024年8月時点の想定

[ii]   2024年8月時点の想定

[iii]  2024年8月時点の想定

PDF
一覧に戻る