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ispace、ミッション2マイルストーンSuccess 3「安定した航行状態」を確立!

2025年1月15日

株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)(証券コード9348)はMission 2 “SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON”(以下ミッション2)において、RESILIENCEランダーと管制室の通信が確立され、ランダー姿勢の安定とともに、軌道上での安定した電源供給の確立を確認しましたので、お知らせいたします。これにより、ミッション2マイルストーンSuccess 2の完了に引き続き、 Success 3に成功いたしました。

日本橋にあるMission Control Center(管制室)内の様子

ミッション2のRESILIENCEランダーは、2025年1月15日(水)15時11分(日本時間)に打ち上げられたSpaceX社のFalcon9により、所定の軌道に投入されました。ランダーは同日、午後4時44分(午前7時44分24秒 協定世界時)にロケットから分離された後、ispaceの管制室との通信を確立し、ランダーの姿勢の安定と、軌道上での安定した電源供給の確立を確認しました。引き続き、Success 4達成に向けて、その他のランダーの基幹システムに不備が無いことを確認してまいります。

● 株式会社ispace 代表取締役CEO & Founder 袴田武史のコメント

「RESILIENCEランダーとの通信確立、姿勢制御、電力供給の確立により、安定した航行状態を確立することにまずは成功いたしました。今後予定されている初回軌道制御マヌーバの実施へ向けて、ミッション1で獲得した知識と経験をフルに活用し準備を進めてまいります。」

Space XのFalcon 9ロケットがRESILIENCEを搭載してケネディー宇宙センター 39A射点から打ち上げられる様子

● ミッション2 マイルストーン
 ispaceは打ち上げから月面着陸まで、10段階のマイルストーンを設定しました。各マイルストーンには基準を設け、達成を目指します。基準に基づき評価された結果は、後続する開発中のミッションに適宜フィードバックされます。なお、各マイルストーン達成の進捗状況等は適時に公開を予定しております。

● ミッション2で輸送するペイロードについて

ispaceはミッション2のRESILIENCEランダーに6つのペイロードを搭載し、輸送します。

  • HAKUTO-Rのコーポレートパートナーである高砂熱学工業株式会社の月面用水電解装置
  • 株式会社ユーグレナの月面環境での食料生産実験を目指した自己完結型モジュール
  • 台湾の国立中央大学宇宙科学工学科が開発する深宇宙放射線プローブ
  • 株式会社バンダイナムコ研究所の「GOI宇宙世紀憲章プレート」
  • ispaceの欧州法人ispace EUROPEが開発したマイクロローバー”TENACIOUS”
  • スウェーデンのアーティストによるムーンハウスと呼ばれる赤い小さな家

また、RESILIENCEランダーには、人類の言語と文化遺産を保護したユネスコのメモリーディスクも搭載しています。

● 株式会社ispace (https://ispace-inc.com/jpn/)について

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在約300名のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営した。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。2022年12月11日には SpaceXのFalcon 9を使用し、同社初となるミッション1のランダーの打ち上げを完了。続くミッション2も2025年1月15日[i]に打ち上げ完了。ミッション3は2026年[ii]、ミッション6は2027年に[iii]打ち上げを行う予定。

ミッション1の目的は、ランダーの設計および技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証および強化であり、ミッション1マイルストーンの10段階の内Success8まで成功を収めることができ、Success9中においても、着陸シーケンス中のデータも含め月面着陸ミッションを実現する上での貴重なデータやノウハウなどを獲得することに成功。ミッション1で得られたデータやノウハウは、後続するミッション2へフィードバックされました。更にミッション3では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によってNASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画。

● HAKUTO-R (https://ispace-inc.com/jpn/m1)について

HAKUTO-Rは、ispaceが行うミッション1およびミッション2を総称する、民間月面探査プログラム。独自のランダー(月着陸船)とローバー(月面探査車)を開発して、月面着陸と月面探査の2回のミッションを行う。SpaceXのFalcon 9を使用し、2022年にミッション1(月面着陸ミッション)のランダーの打ち上げを完了。2025年1月15日ivにミッション2(月面探査ミッション)の打ち上げを完了。

オフィシャルパートナーである株式会社三井住友銀行により命名されたMission 2 “SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON”には、新たな始まりやチャンスの意が込められている。

HAKUTO-Rはオフィシャルパートナーとして株式会社三井住友銀行、コーポレートパートナーとして、日本航空株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、日本特殊陶業株式会社、シチズン時計株式会社、スズキ株式会社、高砂熱学工業株式会社、SMBC日興証券株式会社、          Sky株式会社、Epiroc AB、株式会社ジンズ、栗田工業株式会社が参加している。

[i]   2025年1月時点の想定

[ii]   2025年1月時点の想定

[iii]  2025年1月時点の想定

iv  2025年1月時点の想定

 

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